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2007年5月30日 (水)

HFのWSJT・その3

 HFのWSJT・その2の続きです。

 昨日・今日と「呼べば交信できる」という状態が続いています。  昨日は、ドイツ・ヨーロピアンロシアの局と、そして本日は、ニュージーランド・オーストラリアと1発コールでそれぞれ交信できました。 ドイツ・ヨーロピアンロシアの局はウオーターフォールにかすかに軌跡が見えるだけで弱かったですが、幸いに混信が無く、完全にデコードできていました。 この辺りは、さすがWSJTと思わせる解読力です。 50Wにインチキ・ダイポールですが、こんな設備で十分に楽しめます。

 さて、昨日から、バージョン 5.9.7 で追加になった便利な機能を使っています。 これなら、交信中はキーボード入力が不要で、かなり楽に交信が楽しめます。

070530_wsjt_01

① トランシーバを 14.075500MHz に合わせて、F3 を押して送信を禁止しておきます。
  この場合、画面の上にあるスケールの1270.46Hzがトランシーバの周波数14.075500MHzになります。 14MHzはUSBで受信していますので、右に行けば周波数はプラス(高い方)に、左に行けば周波数はマイナス(低い方)になります。 7MHzでLSB受信の場合は周波数の方向が逆になります。

② 局数が少なくて、連続ワッチ状態の時は Freeze を外しておくと ±600Hz の間に出ている局をデコードしてくれます。 これで、14.074900-14.076100MHz をワッチ(デコード)してくれることになります。 どの軌跡をデコードしているのかは、デコードされた行のDFの値を見ればだいたいの見当がつきます。 正確にはウオーターホール画面上でマウスを動かせば、左上にオーディオ周波数とDFの値が表示されます。

③ ウオーターホールに軌跡が見えたら、信号の左端(同期信号)を左ダブルクリックしますと、上のスケールの所に緑と赤のスケールがオーバーラップして表示されます。 左の緑は同期範囲を示し、真ん中の赤は R0、RRR、73 の特殊信号のトーン位置を示し、右の緑は信号の帯域幅を示しています。 また、同時に、Tol が 50 と狭まり、自動的に Freeze にチェックが入り、更に信号を強制的にデコードしてくれます。 ウオーターフォールに写っている範囲で、1分以内の信号なら、この方法でデコードしてくれます。 Tol=50 とは ±50Hz 以内なら同期信号をとらえてデコードしてくれると言うことです。

070530_wsjt_02

④ ③を適当に繰り返し呼ぶ局を探します。 呼ぶ局が決まったら、コールサインを右ダブルクリックします。 すると TX1~TX5 にコールサインと dB 表示のシグナルレポートが貼り付けられます。 同時に Auto is ON も赤になります。
【補足2007.07.02】 コールサインを右ダブルクリックする替わりに、左ダブルクリックしますと、dB表示のシグナルレポートではなく、EME標準のOOO形式のシグナルレポートが貼り付けられます。 最近はと言うか、HFの交信においては、dB形式の方が感覚にマッチしている様で、より多く使われているようです。 但し、信号が弱く受信限界ぐらいの場合は、OOO、RO、RRR形式の短縮コードを使った方が5dBほど有利になると記述されています。 最悪、デコードできなくても、信号の軌跡の位置からコードを判断できますからね。

⑤ TxDF=0 ボタンをクリックすると送信周波数をシフトし、③で左クリックした周波数に自動的にゼロインしてくれます。 USBの場合は送信周波数は [トランシーバの周波数(=14.075500MHz) + TxDF に表示されている周波数]となります。 LSBの場合は送信周波数は [トランシーバの周波数(=14.075500MHz) - TxDF に表示されている周波数]となります。

⑥ 相手局が奇数分送信なら、Tx First にチェックを入れます。 相手が偶数分送信なら、Tx First のチェックを外しておきます。 また、送信文は Tx1 をチェックしておきます。 この状態で、相手が送信している間に F3 を押して外せば、次の 0秒から送信を始めます。 なお、CQを出している局のコールを右ダブルクリックした場合はTx1に、自分が呼ばれている時に相手の局のコールを右ダブルクリックした場合はTx2に、自動的に送信文が選択されます。 この送信文で都合が悪い場合は選択し直すことが出来ます。

⑦ 後は、相手が送信している時間の各50秒辺りで(Quick Decode をチェックしている場合は48秒から、チェックしていない場合は53秒から)相手信号がデコードされますので、相手文を確認して、次の送出文を選択します。 ノイズや混信などでうまくデコードできなかったときは、前と同じ送出文のままで再度送ります。 相手の CQ をコールする場合は、Tx1、Tx3、Tx5 の順で、自分が CQ を出す場合は、Tx6、Tx2、Tx4、(Tx5) の順が標準シーケンスです。 そうして Tx5 の 73 を送り終えると F3 を押して新たな送信を止めておきます。 相手の 73 を確認したら交信終了です。(RRRを送ったら73を送らない局もあるみたいです。) ログに結果を書き込んでおきます。 私の場合(HamLog)は RST の代わりに dB 値を書き込んでいます。 また、Mode は WSJT とし、Remarks 欄に JT65A と記述しています。
【補足2007.07.03】 eQSLやLotW対応の為のMode欄の入力については、JA1MSS(阿部)さんのコメントが参考になります。
 私の最近のHamlogへの入力は、Mode幅を5に広げて、JT65AとかJT65Bなどの形式で入力しています。 WSJTと入力しなくても分かりますからね。 DQPのログもこの形式で提出しました。

⑧ 他の局を呼ぶときは、③~⑦をくり返します。 なお、周波数を変えたときは、忘れずに、一度 TxDF ボタンを押してオフにし、もう一度押して新たなシフト周波数に変えておかないと、何時までも元の周波数で送信してしまいます。 ここだけは注意が必要です。 なお、Tolボタンを右クリックすれば値が小さくなり、左クリックすれば値が大きくなり、10~600の範囲で変更することが出来ます。

 文章で書くと長いですが、操作してみれば分かりますが、マウスとF3キーだけですべてが出来ますので、焦ることなく落ち着いて交信できます。

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【補足 (2007.12.16) 】
 以下にも、後日、追加の記事を記述していますので、ご覧下さい。
 HFのWSJT : HFのWSJTの導入など
 HFのWSJT・その2 : WSJTでアフリカと交信、気がついた事など
 HFのWSJT・その3 : この記事
 デジタルQSOパーティ : デジタルQSOパーティにWSJTで参加
 HFのWSJT・その4 : WSJTで手際よく交信する為になど
 HFのWSJT・その5 : ノイズに強いWSJTを実感など
 奇怪なWSJT信号 : 歪みによると思われる信号
 奇怪なWSJT信号・その2 : ディープサーチによる誤解読
 SpecJTのオプション : 今頃になってオプションがある事に気がつきました
 WSJT Tips その1 : 奇怪なWSJT信号を再現してみました
 WSJT Tips その2 : どうしてもデコード出来ない信号
 WSJT Tips その3 : 時刻のずれた信号の受信法など
 昨夜は良く開けていました : コンディションの良い時はこんな感じ
 USB or LSB : 7MHzのWSJTのサイドバンド選択について
 50MHz-Es-WSJT 出来ました : EsでWSJTの様子です
 「天国に一番近い島」との交信 : WSJTでニューカレドニアと交信
 1200MHz-WSJT : WSJTで1200MHzでのQRHを測定
 1200MHzで埼玉県戸田市受信 : WSJTの本領発揮です
 1200MHzで埼玉県戸田市と交信 : そして興奮の交信成功です
 WSJTの平均化処理 : 微弱信号に威力発揮です
 一日中1200MHz-WSJT : 戸田市の局の信号変化を追ってみました
 1200MHz-WSJTまとめ : CQ誌12月号にも載った数日間の変化のグラフです
 WSJT Ver.5.98 : 新バージョンについてです(これ以降はこちら参照下さい)
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アマチュア無線」カテゴリの記事

コメント

JA4QYQ(山田)さん、訪問&コメント有り難うございます。
また、先日のDQPで交信ありがとうございました。

DRMDVなど、技術的には面白いですが、アマチュア無線でのメリットのある使用局面を見いだせないのが辛いところですね。 私は、免許の関係でVHFで時々遊ぶぐらいです。

WSJTは技術的にも面白いし、また、DX交信にも有用であると言うことが分かってきて、にわかに(ミニ)ブームになりましたが、このあたり、ちょっと違いますね。

それでは、また、お空でお会いしましょう。

投稿: TAKAさん | 2007年7月 7日 (土) 11時10分

何時もホームページを使用しています、有難う御座います。
デジタル音声QSOは相手が余り居ない為QRTです。最近はWSJT
通信が主体になりつつあります。
JA4QYQ

投稿: 山田 勉 | 2007年7月 7日 (土) 08時23分

JA1MSS(阿部)さん、訪問&コメント有り難うございます。
また、有用な情報を有り難うございます。

KANHAM-2007でHamlogの作者、浜田さんにお会いする機会が有りましたので、最近の新しいモードに対するHamlogでの入力方法についてお伺いしました。 そのときに、当面はModeの幅を変えて対応してくださいと言うことでした。

私はその後、Modeの欄の幅を5に広げて、JT65Aの形式で入力しています。 こうすれば、これだけでWSJTと分かりますものね。

eQSLやQSO-Bank、LotW等も興味の有るところですが、まだ、登録していません。 まずは、Hamlogデータがそのまま使えるQSO-Bankあたりかなと踏んでいます。 海外は無理ですけどね。

それでは、お空でお会いできることを期待しています。

投稿: TAKAさん | 2007年7月 3日 (火) 10時45分

こんにちは。最近14MHzでWSJTを運用しています。
HAMLOGへの記入方法についてですがeQSLへADIFでアップロードしましたらWSJTでははじかれました。
「JT65」でないとだめのようです。そのほかOLIVIAやMFSK16もHAMLOGのMODEの4桁を6桁に変更しておかないと入力できませんね。HAMLOGは
オプション>環境設定>設定6>入力可能な桁数の変更 で
設定が可能です。LotWでも同じMODE表示のようですのでご参考に願います。

投稿: JA1MSS(阿部) | 2007年7月 3日 (火) 10時04分

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