WSPR 事始め
JH3ECAさんのサイトで知ったのですが、WSJT6の作者で有名な K1JT Joe Taylor さんが、新しい微弱信号通信モード、WSPR を発表されています。
「Weak Signal Propagation Reporter」 の頭文字を取った略称だそうですが、作者は 「Whisper(ウイスパー、ささやき声)」 と読んで(呼んで)くださいと言っています。
おもしろそうなので、試してみました。 マニュアル関係は整備中とのことで、簡単なアナウンステキストと、今回のGUI形式のプログラムの前に発表されていたコマンドライン処理タイプ用のインストラクションがあるだけです。
GUIタイプの物は、まだ、改変が繰り返されているようで、私が試したのは、Ver 0.5 Rev 673 です。 なお、ダウンロードなどについては、JH3ECAさんのサイトから辿っていくのが便利です。
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【補足 (2008.07.19) 】
以下に、WSPRの関連記事を記述していますので、こちらもご覧下さい。
WSPR 事始め : この記事です
WSPR と QRH : VHFで使用する時のQRH許容度テスト、および、アナウンスの和訳
WSPR の実地テスト : ローカル局と144MHzの信号で実地テスト
WSPRnet.org : WSPRnet.orgと合わせて運用する
WSPRのウオーターフォール : WSPRのウオーターフォールの特性をテストベンチで確認
WSJT7によるWSPR通信 : WSJT7を使ってWSPRの2WAY交信にトライ
14MHzのWSPR 14MHzでWSPRを発見、交信成立
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細かい話は、また、後日まとめるとして、とりあえず、インストールして、動かしてみました。
インストールすると、ディスクトップにWSPRのアイコンができますので、それをクリックしますと、WSJT6と同じように、DOS窓が開いた後に、メインウインドウが開きます。
DOS窓には、最初にエラーメッセージとともに初期メッセージが表示されます。 最初のエラーメッセージは。気にしなくて良いとなっていますので、気にしないことにします。
下の方のメッセージは、後で説明する、サウンドポート表示のコマンドをたたいた時に表示される物です。
最初に、セットアップをします。 WSJT6と同じ感覚です。 コールサイン、グリッドロケータ、PTTポート番号、サウンドポート番号、dBm表示のパワーなどを入力します。 dBm表示のパワーは、インピーダンス50Ωの場合は、1Wで30dBm、10Wで40dBm、50Wで47dBmです。
一番下の「List Audio Devices」ボタンをクリックすると、先ほどのDOS窓に、インストールされているサウンドポート番号が表示されます。 すでにWSJT6を使っている時は、同じ番号を入れればOKです。
(画面横幅を拡げてみてください)
メイン画面はこんな感じです。 上の画像は、WSPRを2個起動させて、ループバックでテストした時の受信側の画面です。
受信結果は、下のデコード結果画面に表示されます。 項目はWSJT6に似ています。 上の方のウオーターフォール画面は常時流れているわけでは無く、2分ごとに表示されます。 ウオーターフォールは横流れで、一区切りが2分の1サイクル分で13サイクル分あります。 縦軸は周波数で200Hz分あります。 この周波数範囲であれば、複数の局をデコードできるようです(サンプル画像ではそうなっています)が、ちょっとテストはできませんでした。 その複数の局の周波数とコールサインは、右の小さな窓に表示されるようです。
送信は20%、25%、33%、または、Txをクリックします。 %は送信デューティを示すようです。 Txは100%だと思います。 送信は必ずしも交互に送信されるのではなく、疑似ランダムに送信されるようです。 続いて送信される場合もあるし、ずっと離れて送信される場合もあるようです。 言ってみれば、100サイクルの間を取ってみれば、デューティ分のサイクルだけ送信されていると言うことのようです。 これは多数局の同時テストの時に、送信をばらけさせるためなんでしょうかね?
送信中は、右下に送信文が黄色で表示されます。 送信文は、コールサイン、グリッドロケータ、dBmのみで、たとえばJA2GRC PM74 30 となります。 これらの文字がトータル50ビットに圧縮されて送られるようです。
送信は各バンドのUSBが推奨されています。 ベースバンドの変調は4値FSKが採用されており、周波数のセパレーションは1.46Hzです。 JT4Aが4.375Hzセパレーションでしたので、かなり狭いですね。 占有周波数帯域幅は6Hzとなっています。 但し、JT4Aの様にエンコードにBPSKが使われているとは明記されていないので、単なるFSKなのかもしれません。 果たして、VHF帯でのQRHにどれほど尤度があるのでしょうか? これはエアーを通した実験が必要な様です。
送信は偶数分の2秒からスタートして、110.6秒かかります。 従って、奇数分の52.6秒で送信終了となり、受信側では、そのタイミングでデコードされます。 と、書いてありますが、実際には5秒ぐらいからスタートして、56秒ぐらいに終わるようです。
受信可能最小S/Nは、WSJT6と同じ2500Hzの周波数帯域幅で換算して、-27dBだそうで、数dBは改善されているのでしょうか?
受信中の2分間は「ダンマリ」で、何も表示しないので、SpectranやSpecJTとの併用を推奨しているようです。
折り返しテストの結果をSpecJTで見るとこんな感じです。 2分間にわたって信号が続いています。
ところで、果たして、どうやって、交信するのでしょうか? 「Weak Signal Propagation Reporter」 となっているので、一方的に送って、伝搬状態をレポートするだけなのでしょうか? それとも、お互いにランダムに送って、たまたま、うまくタイミングが合ったところがデコードされるのでしょうか? まあ、それでも、良さそうですが。 でも、レポートを送る手段がありませんねぇ。 いずれ、WSJT6に組み込まれてちゃんとした交信ができるようになるのでしょうが、それまでは、「テスト」ですかね? レポートは別にeメールでと言う事でしょうか?
いずれにしても、Joeさんはテスト結果のレポートを歓迎しています。 レポートは、k1jt アットマーク arrl ドット net 宛のメールだそうです。
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